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脳神経内科

脳神経内科は、脳・神経および筋肉の疾患を内科的専門知識と技術をもって診療する診療科です。

外来診療担当表

令和4年4月1日

診療科 受診方法
脳神経内科 初診 小島 麻里 竹井 暖 上木 英人 休診日 渡邉 裕樹
予約再診
(午前)
小島 麻里 竹井 暖 古宮 裕泰 木村 瑞希 渡邉 裕樹
予約再診
(午後)
  上木 英人 室橋 洋子  
専門外来 てんかん外来
(第4月曜日のみ)
摂食・嚥下外来
(第1・3・5週のみ)
     

初診受付時間 : 平日 8:30~10:30
初診には紹介状が必要となります。
摂食・嚥下外来は、予約センターを通して完全予約制となります。(現在一時休止中です)
てんかん外来は、初診外来受診が必要です。

概 要

 脳神経内科では、脳、脊髄、末梢神経、筋肉、全身臓器の病気に伴う脳・神経・筋の障害など幅広い領域の患者さんを診療しております。わが国では1975年に診療科として「神経内科」の標榜が認可され、当院でも従来は「神経内科」と標榜しておりました。しかしながら、心療内科や精神科と混同されることがある一方で、脳卒中や認知症など高齢化と共に急増している疾患を専門的に診療する科であることが広く知られていない状況が続き、各種神経難病についても十分に理解が進んでいるとは言えませんでした。このことにより、まず神経内科を受診してほしい患者さんが神経内科受診を思いつかずに、診断がつかない状態が何年も続いたり、適切な治療のタイミングを逸したりすることが生じておりました。このことから、2018年に日本神経学会は、これまで広く使われていた「神経内科」という診療科名を、「脳神経内科」という診療科名に変更していくことを決定し、これを受けて当院でも「脳神経内科」で標榜しております。
 当院脳神経内科は現在、常勤医5名体制で病棟及び外来診療を行っています。周辺地域に脳神経内科専門の常勤医がいる病院が少ないため、近くのクリニックや一般病院の先生方との連携を重視し、緊急性が低い場合はお近くの医療機関にかかって紹介状を書いてもらってから来院していただくことになります。しかし緊急性の高い疾患が疑われる場合にはこの限りではありません。また、状態が安定した患者さんには近隣のクリニックの先生(いわゆる「かかりつけ医」)に診療の継続をお願いし、再度当科での診療が必要な場合には随時紹介をいただいています(これを地域医療連携と呼びます)。特に脳卒中で入院された患者さんは、退院後は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの管理が診療の大部分となるため、かかりつけ医への通院をお願いしています。  

対象症状

もの忘れ
頭痛・めまい・しびれ
物が二重に見える
顔や手足に力が入らない、あるいはしびれている
呂律が回らない
歩きづらい

対象疾患

1. 脳卒中

 当科入院患者さんの半分以上は脳卒中です。治療法の進歩によって脳卒中で命を落とすことは減ったものの、重度な後遺症で社会生活に戻ることができなかったり、日常的な介護を要する状態になったりする可能性があり、65歳以上の寝たきりの原因で最も多い疾患です。当院では24時間365日体制で脳卒中の診療体制を構築しており、日本脳卒中学会が認定する一次脳卒中センター(PSC)の中でも、さらに地域において中核となる施設(PSCコア施設)としての認定を受けています。
 特に脳梗塞は脳卒中の大部分を占めておりますが、超急性期であれば血管を再開通する治療(再灌流療法)によって後遺症を大きく軽減させる可能性があります。ただし、治療による合併症のリスクを最小限にするためにできるだけ早く治療を始める必要があります。当院では救急隊と協力し、専用のホットライン「SHライン」(Stroke:脳卒中、Headache:頭痛)の運用を独自に行っており、これにより迅速かつ多くの脳卒中患者さんを受け入れており、脳梗塞に対しては血栓溶解薬であるt-PAの投与や、閉塞した血管をカテーテル治療により再開通させる血栓回収療法を、脳神経外科と協力して迅速かつ積極的に行っております。
 脳卒中の急性期治療の期間は厳重な観察が必要なことも多く、そのような患者さんについて当院では脳卒中ケアユニット(SCU: Stroke Care Unit)で経過観察をおこないます。SCUとは、脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)の急性期治療を行う脳卒中専門の集中治療室です。脳神経内科、脳神経外科の医師、および脳卒中認定看護師を含む専従の看護師、リハビリテーションスタッフらのチームにより、発症早期から24時間体制で脳卒中患者の急性期管理をおこない、症状の変動や合併症などの予防に努めて管理を行うとともに、急性期より積極的にリハビリテーションを進めADL(日常生活動作)の改善ができるように取り組んでおります。
 急性期の治療を終えた後にも障害が残っている患者さんには、さらなる積極的リハビリテーションを強化する目的で、リハビリテーション病院(リハビリテーション専門の病棟がある病院)へ転院します。後述する連携紹介の項をご参照下さい。患者さんやその家族にとっては、突然の脳卒中で今後のリハビリテーションや社会生活への復帰、場合によってはその後の療養先の選定など、不安や疑問が多いかと思います。地域医療連携室・相談支援センターの専従の相談員・看護師が各種ご相談に応じます。

2. 神経変性疾患

 神経変性疾患は、パーキンソン病やその関連疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核症候群)、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、球脊髄性筋萎縮症など、多岐に渡ります。そのほとんどが根治療法のないいわゆる神経難病ですが、外来のみでは診断が困難な場合もあり、しばしば検査入院をお薦めしています。
 根治療法がないとしても正しい診断をつけることは極めて重要であり、パーキンソン病のように各種治療法を組み合わせることで長期に渡ってADL(日常生活動作)を維持することが可能となる疾患もあります。また、有効な治療法がない疾患でも、症状に応じて薬物治療や処置の他、在宅療養のための家族を含めたサポートを、医師のみならず看護師、リハビリテーションスタッフ、ケースワーカー、時には地域の訪問診療医、訪問看護師、訪問薬剤師、訪問リハビリテーションスタッフ、ヘルパー、ケアマネージャーの助けを借りながらチーム一丸となって行い、治す医療はできなくても寄り添う医療を目指して診ていきます。
 さらに、これまで全く治療法のなかった神経難病でも、脊髄性筋萎縮症のように画期的な治療法が実用化されている疾患もあり、今後新規治療が期待されている疾患もあります。そのためには正しい診断をつけることが重要であると考えています。

3. 認知症

 認知症というと、多くの方は高齢者でもの忘れから始まるアルツハイマー型認知症を想定すると思いますが、実際にはいろいろな原因があります。認知症の患者さんは、高齢化社会の進行と共に急速に増えており、その多くが上記神経変性疾患です。根本的治療はできませんが、正しい診断をつけることは前述の通り極めて重要です。レビー小体型認知症のように運動障害を伴う場合には、投薬治療によって運動症状を改善する可能性もありますが、薬に対する過敏性もあり、専門医による治療が望まれます。一方、アルツハイマー型認知症は一般に運動障害を伴わず、我が国の認知症の原因疾患で最も多く、高齢者の増加と共にさらに年々増加していることからcommon diseaseと言うべき一般的な疾患ですが、当科のような専門医の診療のみでは限界があるため、安定している患者さんについては必要に応じて地域のクリニックの先生にその後のフォローアップをお願いしております。ご希望がありましたら担当医までお知らせ下さい。
 また、単なる年のせいと思っていたら、他の治療可能な病気に伴う症状の可能性もあり、必要に応じて他の内科や脳神経外科、精神科などと連携が必要となることも少なくありません。当科では鑑別診断の後、必要に応じて他の診療科に紹介をおこなうこともあります。

4. 頭  痛

 頭痛には緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などの器質的疾患を伴わない頭痛と、クモ膜下出血、髄膜炎、脳腫瘍など器質的疾患に伴う頭痛とがあります。後者では腰椎穿刺、頭部CTや脳MRIなどの検査によって診断が可能で治療により改善しますが、前者ではいずれの検査でも異常を示さないためご本人の苦痛が見過ごされがちです。片頭痛については近年、画期的な新薬が使えるようになっており、良好な治療成績を得ていますが、当院のように専門医がいる医療機関でないと処方ができません。片頭痛で生活に支障のある方は「たかが頭痛くらいで」とあきらめず、ぜひかかりつけ医からの紹介受診をご検討下さい。

5. 免疫性神経疾患

 発性硬化症、視神経脊髄炎、急性散在性脳脊髄炎、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)、重症筋無力症、多発筋炎などが含まれます。症状増悪期には副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬などの薬物療法、免疫グロブリン大量静注療法IVIg、血漿交換療法などの血液浄化療法などを組み合わせて患者さんに合った治療法を施行します。再発するリスクがある疾患の場合は、疾患の病勢や患者さんの社会環境、ライフスタイル等を考慮した再発予防の治療方法を提案させていただきます。特に近年はこの領域において新規薬剤の登場で複数の薬剤が使えるようになっているため、患者さんにあった治療法を提案していきたいと考えています。

6. 中枢神経感染症

 髄膜炎、脳炎などが含まれます。重症な場合、治療が遅れると命に関わることがあり、助かっても後遺症を残すことが多いため、一刻も早い治療が必要です。てんかん発作や各種全身合併症の管理も重要であり、重症例では救急・総合診療科やその他関連する診療科と連携して集学的治療にあたります。

7. てんかん

 典型的には全身性のけいれんを伴う発作を繰り返す疾患ですが、中にはけいれんを伴わないてんかん発作もあり、適確な診断が必要です。若年では明らかな原因疾患がない場合も多いですが、脳卒中や脳炎、髄膜炎などの中枢神経疾患に伴うてんかん発作もあり、原因検索と抗てんかん薬による発作の抑制を行います。発作が止まらず持続するいわゆる重積状態では、呼吸管理を含めた全身管理が必要となることがあり、救急・総合診療科やその他関連する診療科と連携して集学的治療にあたります。

8.その他

 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣に対してボツリヌス療法を施行します。

診療実績

 2021年1~12月の入院症例 全562例の主要な内訳(のべ数、一部は疑い例も含む)
  脳血管障害 337例
    脳梗塞 305例
       血栓溶解療法(t-PA静注療法) 31例
       血栓回収療法 45例
    脳出血 23例
    一過性脳虚血発作 9例
  脊髄梗塞 2例
  てんかん 40例
  神経変性疾患 58例
    パーキンソン病 18例
    レビー小体型認知症 4例
    進行性核上性麻痺 5例
    大脳皮質基底核症候群 5例
    多系統萎縮症 2例
    脊髄小脳変性症 2例
    特発性正常圧水頭症 6例
    筋萎縮性側索硬化症 13例
  免疫性神経疾患 46例
    重症筋無力症 17例
    多発性硬化症 9例
    視神経脊髄炎(関連疾患含む) 3例
    ギラン・バレー症候群 5例
    慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー 6例
  筋ジストロフィー、ミオパチー 7例
  ウェルニッケ脳症 2例

連携紹介

 当科が主体となって脳卒中の地域連携に関する会Y-CIRCLEを立ち上げて、定期的に回復期リハビリテーション病院のスタッフやクリニックの先生との会合を開いたり、市民公開講座を行ったりして活動しています。
会の名称:横浜脳卒中・リハ連携研究会
Yokohama Conference for Interrelation in Rehabilitation of Cerebrovascular
Lesions Events: Y-CIRCLE
メンバーは以下の通りです。(あいうえお順)

朝倉病院
熱川温泉病院
イムス横浜狩場脳神経外科病院
イムス横浜東戸塚総合リハビリテーション病院
うらふね脳外科クリニック
オカダ外科医院
関東病院
済生会若草病院
佐藤病院
湘南慶育病院
新横浜リハビリテーション病院
聖隷横浜病院
鶴巻温泉病院
戸塚共立リハビリテーション病院
西山耳鼻咽喉科医院
西横浜国際総合病院
東戸塚脳神経外科クリニック 
藤沢市民病院
平成横浜病院
みどり野リハビリテーション病院
よこすか浦賀病院
横浜市立市民病院
横浜市立大学附属市民総合医療センター
横浜市立みなと赤十字病院
横浜なみきリハビリテーション病院

メッセージ

①まず患者本人もしくは周りの人が脳卒中を疑う必要があります。そのために以下のWebサイトをみて脳卒中の症状を知ってください。
脳卒中『顔・腕・言葉ですぐ受診』
https://www.youtube.com/watch?v=zevh3BKprRE

②横浜市は行政が主体となって血栓溶解療法や血栓回収療法が可能な病院をリアルタイムで各救急隊が把握している体制をとっています。つまり、横浜市内では119番に電話するだけです。詳細は以下のWebサイトをご参照ください。
横浜市脳血管疾患救急医療体制参加医療機関
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/iryo/gan/nokekkan/nou04-kikan.html

トピックス

 当院は、日本神経学会教育施設、日本脳卒中学会研修教育施設、および日本認知症学会教育施設に指定されています。

外来診療担当医

外来診療担当はこちらをご覧下さい。 

スタッフ紹介

役 職
氏  名
専 門 分 野
認定医・専門医
部 長
じょうき ひでと 
上木 英人
臨床神経学全般
脳卒中
パーキンソン病などの神経変性疾患
認知症
横浜市立大学医学部 客員准教授
日本神経学会 神経内科専門医・指導医・代議員
日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医
JMECCインストラクター
日本救急医学会ICLSインストラクター
日本脳卒中学会 脳卒中専門医・指導医
日本認知症学会 認知症専門医・指導医
日本頭痛学会 頭痛専門医
日本神経治療学会
日本パーキンソン病・運動障害疾患学会
日本臨床神経生理学会
日本脳神経超音波学会
日本臨床倫理学会
医 長
こじま まり
小島 麻里
臨床神経学全般
日本神経学会 神経内科専門医
日本内科学会 認定内科医
日本神経治療学会
日本脳卒中学会
医 師
たけい だん
竹井 暖
臨床神経学全般
日本内科学会 内科専門医
日本神経学会
医 師
きむら みずき
木村 瑞希
臨床神経学全般
日本神経学会
日本内科学会
医 師
わたなべ ひろき
渡邉 裕樹
臨床神経学全般
日本神経学会
日本内科学会
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