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がん診療連携指定病院として

 この度、当院は神奈川県のがん診療連携指定病院に指定されました。平成25年4月1日より、がん診療連携指定病院として質の高いがん診療をさらに進めてまいります。
がん診療連携拠点病院は、全国どこでも質の高いがん医療を提供できるよう、がん医療の均てん化を戦略目標とする「第3次対がん10か年総合戦略」等に基づき、国がその整備を進めてきたところでした。2012年4月1日現在、397施設あり、各都道府県知事からの推薦を受けた医療機関について、厚労相が指定していました。ところが昨年秋に国は「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」を立ち上げ、がん診療連携拠点病院の指定要件などの検証を行うため、毎年実施していた新規の指定を見送ったところでした。これを受けて神奈川県が国の要件をそのままに指定を行いました。
これまで横浜市西部医療圏のがん診療連携拠点病院には、横浜市立市民病院と神奈川県立がんセンターがありましたが、戸塚区、泉区に居住するがん患者さんの多くは、当院に受診しております。実際、年々がん患者さんは増加しており、院内のがん登録患者数は年々増加しています(図1)。

図1 また、がん手術件数も増加しており、一例として大腸癌手術件数の推移を示しました(図2)。
図2このようにがん患者さんが増加している当院は、がん医療の均てん化を図るためにも、がん診療連携拠点病院に指定される意義があると考えられてきました。一方、神奈川県立がんセンターとはすでに機能分担が進んでおります。当院からがんセンターに紹介した患者さんは平成23年度は血液腫瘍を中心にのべ88人に上り、逆に、心疾患等の合併症を有するがん患者さんや、心臓血管外科の支援が必要な消化器外科手術を受けるがん患者さん等は、がんセンターから40人程度受け入れております。
当院は5年前から、がん診療連携拠点病院にふさわしい医療センターとなるよう整備を進めてまいりました。平成20年6月より院内がん登録を開始しました。平成23年2月に図書室を開設し、平成24年8月に相談支援センターを拡充、さらにウェブページに、がん診療情報を掲載し、がん患者さんへの提供サービスの向上に努めてまいりました。平成24年度には公開医療講座で、肝がん、胃がん、大腸がん、肺がんをテーマに年4回開催し、一般市民に対しがん診療に係る啓発に努めているほか、7月から患者サロンの会(たんぽぽ)を実施し、隔月で行い、患者さんへの精神的なケアの面でも充実を図っております。さらに、がん医療の質向上のために、県単位型緩和ケア研修会を平成24年12月1日、2日に渡り開催しました。本研修会には他の医療機関のスタッフも加わり、医師16人、医療従事者11人が研修を終了しました。また、地域のがん診療に関わる医療機関の医師等を対象として、照射後の外来診療の要点を含めた消化器癌に対する放射線療法の現状、早期診断を含めた胃癌診療、副作用対策を中心とした消化器がん化学療法の研修を行いました。
今回の地域がん診療連携拠点病院の指定を受けるにあたっては、地域の医療機関の皆様、ご家族を含めたがん患者さんの多大なる支援をいただきました。この場をお借りして衷心よりお礼申し上げます。また、当院のがん診療連携支援室のスタッフは夜遅くまで準備のため尽力いただきました。深甚なる謝意を申し上げます。
今後は、このがん診療連携指定病院の名に恥じないよう、がん診療の質向上に日々努めてまいります。地域の皆様におかれましては今後もご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

平成25年4月1日
がん診療連携支援部長・統括診療部長  関戸 仁











































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