院長メッセージ
『とつかのがんセンター@横浜医療センター』をはじめます 2018年11月2日
我が国においては国民の2人にひとりがやがてがん患者になる時代、国も働きながら、あるいはいつもの生活をしながらがん治療を受ける時代に備えてさまざまな制度・体制を整えています。かつては「がん」と診断されると周りが皆口をつぐんで本人に告知せず、死の病と受け留めていたものでした。今日、がんのイメージは「がんは治る」、「がんとともに生きる」、「上手につきあう慢性の疾患」など、がんへの対応は変わってきています。がん診療連携拠点病院とは高度先進ながん治療を精力的に進める診療の牙城ではありますが国立病院機構横浜医療センターは神奈川県がん診療連携指定病院として現在、地域の医療機関と協力して最新のがん治療をみなさまにお届けしております。
しかしながらがんと向き合う生活としてどのような治療があるのか、体に負担の少ない治療とは、治療への支援にはどのようなものがあるのか、どのような副作用対策がからだにやさしいのか、痛い、つらいを和らげるにはどのような方法があるのか?
また仕事しながらの治療は?等々、長患いと思えばこそのさまざまな不安がよぎります。私たちの病院はがん診療の拠点としてみなさまに寄り添い、工夫し、いっしょに悩み考えて最良のがん診療のよりどころとなれるよう務めて参ります。
名付けて『とつかのがんセンター』。地域に密着した、また皆様の生活に寄り添ったがん治療をしますとの気持ちをこめてこれからも努力してまいります。皆様からご意見をいただき、みなさまに育てていただきながら親しんでいただけるよう取り組んでまいりたく思います。
『とつかのがんセンター』どうぞよろしくお願いいたします。