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院長メッセージ

『災害に強い病院をめざして―災害拠点病院としての対応―』 2019年9月

 最近は毎年のように豪雨災害が報道されています。また今月には戸塚駅が豪雨で水浸しとなった事や台風による交通障害、近隣の鉄道事故の発生等、多数の人を巻き込む災害が身近となっています。さらに関東・東海地区は、地震等の大規模災害がいつ生じてもおかしくない状況とも言われています。
 当院は高台にあり(市内の大病院は沿岸や河川敷が多い)、免震構造(建物の基礎がゴム製の免振装置)や広い駐車場等の条件から、市内に複数ある災害拠点病院の中でも特に災害時の役割が重要視されています。
 また災害発生時に速やかに医療機能を復旧し、地域病院の支援や被災者の医療を行う災害拠点病院の役割だけでなく、非被災地域からのDMAT(災害派遣医療チーム)の活動拠点および横浜市中心部からの重症被災者を他地域に搬送するための拠点(SCU:広範搬送拠点臨時医療施設)としての役割を担っています。

 9月7日、内閣府主催の大規模災害訓練(各官庁や行政機関、警察、消防、自衛隊、海上保安庁等が参加)が行われ、当院では複数のDMAT等が集合し、訓練を行いました。これと並行し院内での防災訓練を実施いたしました。この訓練では、近隣の被災者(看護学生を模擬患者)の診療や建物の崩壊やライフライン途絶等で医療機能を保てない病院からの患者受け入れ等、災害医療体制の確認を行いました。そして、9月9日未明の台風時の対応もこの訓練に準じて行い、少ないスタッフで病院機能を保つ努力を行いました。
 当院では常日頃から救命救急センターを中心としたDMATやYMAT(横浜救急医療チーム:大規模災害・事故時に現場で医療活動を行う)体制を持ち、神奈川県や横浜市と共に、非常事態への備えを強化しています。これらの一環として、今月より始まるラグビーワールドカップや来年の東京オリンピックの横浜会場に医療チームを派遣する予定となっています。
 地域医療を通常期だけでなく非常時にも保つことが当院の役割です。今後も定期的に訓練を行い地域の皆様の信頼を得るよう努力いたします。


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