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院長メッセージ

『新年を迎えて』

2023年1月

新年あけましておめでとうございます。
 院長として4回目の新年を迎えました。今年こそは新型コロナウイルス感染症に影響を受けない年明けを迎えたかったですが、残念ながら現在も第8波に対応中です。
 ところで、昨年夏のコロナ第7波では、病院職員や家族・関係者の感染が相次ぎ(最大50名近い出勤停止)、病院運営を保つことに大変苦慮しました。ただ職員の献身的対応により何とか病院機能を落とさず対応できた事、当院職員の資質の高さを改めて感じました。
 当院は第1~6波まで、職員感染は最小限に収められていました。なぜ第7波では多発したのでしょうか。要因を探りました。1つは伝播力が強いオミクロン株の影響です。特に子供や配偶者を介した家族内感染と無症状陽性者との接触による市中感染が多発しました。もう1つは4回目ワクチン接種率の低さによる集団免疫力低下の影響です。1~3回目のワクチン接種と異なり4回目のワクチンは病院職員向けの供給がなく、集団接種会場や診療所での接種勧奨となりました。オミクロン株の重症化率は低く、ワクチンによる副反応もあることから、職員やその家族の接種率は非常に低かった状況です。
 第8波もオミクロン株が主流と考えられています。感染性の高いオミクロン株に対抗し、同様の事態を生じさせないためには、職員の免疫力を高める必要があると考えました。このため横浜市からオミクロン株対応2価ワクチンの供給をうけ、年内に職員の接種率を90%程度に上げました。これに加え院内の防御態勢を強化する事で同様の事態は防げると考えています。当院職員が各種処置時に高規格マスクやフェイスシールドをして対応するのも予防のためです。ご理解をお願いいたします。
 この新しい2価ワクチン(従来株と変異株オミクロンBA4-5株の2つに対応)は感染予防効果が高いというデータがあります。さらに新規変異株オミクロンBQ1株にも一定の効果があると考えられています。地域の皆様もぜひ接種をご検討ください。
 さて当院は新築後14年目を迎えます。以前の病院と比較すると、医師数や手術件数は倍増、その他の診療規模も大幅に増加となっています。旧病院の診療規模を考慮し作られた新病院ですので、各所に設備的問題が出始めています。
 戸塚地域の医療ピークは2050年ごろと言われています。これから5年後、10年後の医療を考えると、現病院では設備的に不十分であることは自明の理です。今年は、当院の理念の一つである「地域完結型医療」の維持を目指し、高度医療機器の導入と施設の増改築計画策定を実施いたします。
 まず本年2月頃より透析センターを開設するための院内工事を始めます。また国立病院機構病院中1位の稼働率で運用している中央手術室の増室について検討しています。当院は今後も診療能力を上げ続ける努力を行います。
 地域の皆様、かかりつけ医の先生から高度医療が必要との話があった場合、ぜひ当院への紹介受診をご検討ください。本年もよろしくお願いいたします。

また、YouTube、Instagramでも「新年の挨拶」をアップしております。ぜひご覧ください。
YouTube  「2023年新年の御挨拶(横浜医療センター)
Instagram 「院長の御挨拶(横浜医療センター 産科病棟)

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