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チーム医療


【チーム医療の活動紹介10-1】心不全ケアチームが学会発表しました

2023年10月20日

秋晴れの日が続いていますね。
10月に入り様々な行事が開催されています。
当院でも先週から院内保育園のイベントやJ.M.S(ジャパン・マンモグラフィー・サンデ-)プログラムが開催されました。
また本日20日(金)~明日21日(土)まで国立病院総合医学会(広島)が開催されますので、順次開催の報告をブログで更新したいと思います。
さて、今日のブログは10月6日(金)~8(日)に開催された「第27回日本心不全学会学術集会」の参加者からの報告です。

心不全とは心臓のポンプの力が弱いために息切れやむくみが起こり徐々に悪化して生命を縮めることがある病気です。
心不全は、がんの次に死因として多い疾患で、心不全患者は毎年1万人ずつ増えている傾向にあります。
当院では、心不全の入院患者さんが病気と折り合いをつけて生活していくために昨年多職種のメンバー6名からなる「心不全ケアチーム」が発足して活動しております。
今回の学会では、心不全ケアチームでの活動報告として、各メンバーが、活動の中で得られた成果や、学んだことを形にするというコンセプトをもとにチームメンバー6名(循環器内科医師、慢性心不全認定看護師、理学療法士、退院調整看護師、栄養士、薬剤師)全員が発表しました。

学会では毎年新たな知見が発表されるので診療に関する情報をアップデートすることができてチーム一人一人のモチベーションや熱量も上がったようです。
また、近年の心不全患者の増加により地域全体で患者を看ていく方向性に変わってきていることも訪問看護師や在宅介護士など多くの地域の医療関係者の参加により実感したそうです。
今後もさらにチームの活動の精度をUPさせて診療に取り組んでいきたいと思います。

心不全ケアチームのみなさん、日々の業務の中での学会準備・発表お疲れ様でした😊

【チーム医療の活動紹介9-1】感染制御チーム(ICT)の活動

2023年08月04日

先週末の7/30(日)は土用の丑の日でした。
当院では当日に入院中の患者さんへ行事食を提供しました。
季節の変わり目を感じながら、暑い夏を乗り切っていただけると嬉しいです😊

今日は、感染症対策のために活動している多職種チームを紹介させていただきます。
コロナ禍で感染予防や感染症対策についての関心が高まりました。
「感染制御」に関する仕事は症状や病気を改善するための治療と異なり、感染を拡げないことを目的とするという特徴から地道で地味な仕事が多くを占めています。
華やかな印象ではないチームですが今日も院内感染撲滅のために邁進しています!

横浜医療センターには感染症対策を担う感染制御部が統括する二つのチームがあります。
『抗菌薬適正使用支援チーム(AST)』、『感染制御チーム(ICT)』です。
ASTは患者さんの病気に適切な抗菌薬が投与されているかを監視し適正な使用を促すチームです。
ICTは院内感染に関する実働部隊で病院中の環境を清潔に保ち、感染症を予防するための対策を講じて患者さんと職員を感染症から守れるように感染症に関する全般を一手に引き受けています。
感染制御部はAST、ICTを取りまとめる上部組織の役割をしています。
それぞれのチームは医師、看護師、薬剤師、検査技師、事務職という多職種で構成され、各々が力を発揮しています。
今回はICTラウンドについてご紹介いたします。
このラウンドは各部署が清潔に管理されているかをチェックするラウンドです。
チェックされる部署からは敬遠されがちですが…。
感染対策で大切な手洗いや手指消毒がしっかりできているかを確認しております。
病院にかかわるすべての方々を感染症から守るために心を込めて評価をしています。

感染症対策の行き届いた病院で安心して診療を受けていただくために、今後も活動を続けて参ります。

こちらもご覧ください🎵
□YouTube すぐに役立つ感染対策教育動画
手洗い編
N95マスク着脱編
アルコール手指消毒編
個人防護具着脱編
□お知らせ
専門・認定看護師出張講座』

【チーム医療の活動紹介8-1】心不全ケアチームの活動~病気と共に生きていくために~

2023年04月07日

4月に入り、新入学や新入職員の皆さんの姿を見かけました。
早咲きの桜もまだ花が残り、あらたな1年の始まりに彩を添えていました。
私たちも気持ちが引き締まる思いです。

さて、新年度は「チーム医療の活動紹介」ブログでスタートします。
8回目となる今回は心不全ケアチームについてご紹介します。

心不全とは、心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、良くなったり悪くなったりを繰り返して命を縮める病気です。
心不全のポイントは、完全に治る病気では無いことです。
生活習慣の乱れやお薬の飲み忘れ等が原因で、再び症状が出てきてしまうことがあります。
しかし、突然「あなたは心不全なので、生活習慣を改善しましょう。」と説明を受けても今までの生活リズムを変えることは簡単ではありません。
そのため当院では、患者さんが病気と折り合いをつけて生活していくために、医師、慢性心不全看護認定看護師、心不全療養指導士、薬剤師、栄養士、理学療法士、ソーシャルワーカー、退院調整看護師からなる「心不全ケアチーム」が、患者さんへの生活習慣改善のための教育や栄養指導、心臓に負担がかからない程度の運動の提案、ヘルパーや訪問看護などの社会資源の活用の提案などを行っています。

心不全というとあまり馴染みの無い病気と思われがちですが、実は、高血圧や糖尿病等の生活習慣病も心不全の予備軍になります。
息切れやむくみを自覚したら、心不全の可能性があります。
ご不安なことがありましたら、まずはかかりつけ医にご相談下さい。

今後も随時、チーム医療のご紹介をしていきます。

【チーム医療の活動紹介7-1】ラピットレスポンスチームの活動

2022年12月16日

「多くの急変には前兆がある」という言葉はご存知でしょうか。
当院では、患者さんの状態変化にいち早く気づいて早期対応する院内対応システム(RRS:Rapid Response System)を今年度より導入しました。
救急科医師、ICU・救急病棟の看護師で構成された「ラピットレスポンスチーム」がその対応を担っています。

看護をしていると、「何かいつもと様子が違うな…」という具体的な言葉にはできない直感や嫌な予感のようなものを感じることがあります。
目立った症状が現れていなくても、その予兆を見逃さずにチームが介入することで患者さんの急変を未然に防ぐことができます。
また、院内で急変が起きた際、主治医がすぐに駆け付けられない場合であっても、診療科を越えてチームが対応します。

今回チームの立ち上げにあたって、各病棟フロアのラウンドを行い、チームの目的や活動内容についての周知を行いました。

院内でチームの存在を周知することで、どんな些細なことでも気になることがあれば要請を受け、必要に応じて治療方針を再検討し、患者さんの急変を防げるように活動を行っていきます。

【チーム医療の活動紹介6-2】骨粗鬆症チームの活動

2022年12月02日

早いもので師走となりました。月日が流れるのは早いですね。
年末に向け、体調には気を付けてお過ごしください。

さて、今回は前回に続き骨粗鬆症チームの活動を紹介します。
当院の骨粗鬆症チームメンバーである診療放射線技師より骨粗鬆症の予防と検査について説明していただきました。

骨密度は一般的に10代で蓄えられ、20代で最大となり、40代まで維持され、その後減少していきます。
特に女性では閉経を境に骨密度が著しく低下する傾向があり、骨折リスクが高まります。
他にも喫煙や過度なアルコール摂取が危険因子となり、骨粗鬆症発症と骨折リスクを高めます。
骨粗鬆症の予防のためには骨密度の減少者を早期に発見することや、骨密度の値を把握し、減少を食い止めることが重要です。

骨密度の評価にはDXA(二重エネルギーX線吸収測定)法による腰椎と大腿骨頸部での測定が推奨されています。
当院での検査時間は5分程度で、胸部X線検査より少ない被ばく線量で検査を行うことができます。
当院のDXA法骨密度検査装置は、骨粗鬆症由来の骨折により当院で手術をされた患者さんの治療後経過観察での利用などに加え、地域の皆様が定期的に骨密度検査を行えるように地域連携医療機関との共同利用を行っています。

こうした骨密度検査を通して、骨粗鬆症の予防や診断、治療に努めています。
また、様々な媒体を通して骨粗鬆症についての啓発も行っています。

【チーム医療の活動紹介6-1】骨粗鬆症チームの活動

2022年11月25日

今回は骨粗鬆症チームについてのご紹介です。
骨粗鬆症とは、骨強度(骨の強さ)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
日本には1000万人以上の患者さんがいると言われ、高齢化に伴って増加傾向にあります。
当院では、多職種(医師、看護師、放射線技師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカー)による専門のチーム【OLS(Osteoporosis Liaison Service):骨粗鬆症チーム】でこの病気に関わっています。

骨粗鬆症と聞くと、直接命に関係しないように思えますが、骨折を繰り返して寝たきりとなり介護が必要になってしまうと、死期に関わる場合があります。
そのため、チームでは骨折を未然に防ぎ、二次骨折など回復に時間がかかる骨折を食い止めるための活動やサポートを行っています。

骨粗鬆症では長期的な薬での治療を行う場合もありますが、薬の服用を途中で止めてしまう患者さんも少なくありません。
そこで、お薬手帳のような「骨粗鬆症連携手帳」を活用して、他の医療機関を受診した際に、治療経過や薬の情報が引き継がれるよう、データの管理を行っています。

患者さんの環境が変わっても治療が継続できるよう、チームで連携して活動を行っています。

【チーム医療の活動紹介5-2】呼吸ケアサポートチームの活動

2022年09月02日

初秋の時期となりました。
日中はまだ残暑が残りますが、しのぎやすい日が続いていますね。

今日は前回に続き呼吸ケアサポートチームの活動を紹介します。

当チームでは、急性期の入院患者さんを対象に毎月第2・第4水曜日に回診を行っています。
人工呼吸器の装着状況や機械の管理、十分な加湿ができているかの観察を行い、必要時に病棟スタッフと連携して対応しています。
また、今後どのようなリハビリを行っていくかの検討を行い、患者さんに適切なケアがなされているかを各職種の視点から状況を把握して、患者さんの回復に向けてサポートしています。

また、人工呼吸器ハンズオンセミナーや早期離床リハビリテーションなどに関する勉強会を定期的に開催し、病棟スタッフの知識や技術の向上に努めています。
人工呼吸器を装着したまま自宅に退院される、患者さん・ご家族のご相談をお受けしています。
ご不安なことがございましたら、ぜひお気軽にお声がけください。

今後も随時、チーム医療のご紹介をしていきます。

【チーム医療の活動紹介5-1】呼吸ケアサポートチームの活動

2022年08月26日

8月も残りわずかですね。
ジリジリとした暑さが和らいで朝晩は少し涼しくなり、ようやく秋の気配が感じられるようになりました。

さて今回は「呼吸ケアサポートチーム」についてのご紹介です。
当院の「RST(Respiratory Support Team):呼吸ケアサポ-トチーム」は医師・看護師・理学療法士・臨床工学技士など多職種で構成されるチームで、主に人工呼吸器を装着している患者さんに適切なケアの提供・安全管理ができるようサポートを行っています。

人工呼吸器は患者さんの呼吸を助けてくれる一方、装着期間が長くなると、肺炎や安静による全身の筋力低下、せん妄と呼ばれる一過性の意識精神障害などの多くの合併症を起こしやすくなります。
患者さんの入院環境を整え、人工呼吸器を装着している時からリハビリを行い、口腔のケアや痰の除去などの適切なケアを実施することが、患者さんの早期回復や退院につながります。

そのため、当チームは患者さんが人工呼吸器を装着せずに日常生活が送れるようにするための早期改善に向け、患者さんやご家族に適したサポートを行う活動をしています。

次回は当院の呼吸ケアサポートチームの活動の様子を紹介します。

【チーム医療の活動紹介4-2】糖尿病チームケアユニット

2022年06月10日

今日は前回に続き、糖尿病チームケアユニットの活動をご紹介します。

週1回開催される糖尿病チームケアユニットのカンファレンスでは、患者さんの生活習慣や家庭環境などを、皆で情報共有し、退院後の生活を見据えた治療を検討しています。

現代はストレス社会といわれていますが、糖尿病患者さんにおいても、まわりには言えない、家族にも相談しづらいなど、糖尿病という病気自体にストレスを感じる方が少なくありません。
そのため、通院をやめてしまう方もいます。ただ血糖値を良くするだけでなく、患者さんの負担となっている感情についても意識し、出来る限りストレスが少なくなるような生活習慣の提案、治療法を心がけています。

また週1回、患者さんを対象に「糖尿病教室」を開催しています。
糖尿病は患者さんがご自身の病状を把握して、どのような食事・運動習慣がいいか、使用している薬についても理解して頂くことが重要です。
そのため、少しでも患者さんの知識が深まり、病気とうまく付き合うきっかけとなりえるように、各職種がお話しします。

患者さんが当院の入院を通じて、糖尿病という病気に関して少しでも気持ちの負担が少なくなり、うまくつきあえることを目指して、これからもチーム一同努力していきます。

今後も随時、チーム医療の紹介をしていきますのでご期待ください。

【チーム医療の活動紹介4-1】糖尿病チームケアユニット

2022年06月03日

だんだんと日差しの強さが増し、夏の足音が近づいてきました。
先月にくらべて湿度が上がってきたように感じます。

今回は「糖尿病チームケアユニット」についてのご紹介です。
当院では、「糖尿病チームケアユニット」と呼ばれる、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、医師で構成されるチームで、糖尿病診療における様々な活動をおこなっています。

糖尿病は、インスリンというホルモンが十分に働かないために、血液の中の糖(ブドウ糖)がふえてしまう病気です。
この病気の怖いところは、自覚症状がほとんどないことです。知らぬ間に、病状が進行し、神経や眼、腎臓などの内臓、そして心臓、脳などの血管までも、むしばんでいきます。
この糖尿病は、現代医学では、完治することはない病気ですが、正しい治療を続けていけば、糖尿病でない人と変わらない生活を送ることができます。

糖尿病の治療は、食事や運動をふくめた生活習慣の振り返りが重要となります。
糖尿病の治療の主役は、患者さんであり、医療者の役割は、患者さんがうまく病気と付き合えるようにサポートすることにあります。

次回は、当院の糖尿病チームケアユニットの入院診療における活動をご紹介します。

【チーム医療の活動紹介 3-2】排尿ケアチーム

2022年01月28日

今日は前回お知らせした排尿ケアチームのラウンド(病棟回診)の様子をご紹介します。
当院の排尿ケアチームは、毎週火曜日に対象病棟(西7・東7・東6・西5・東5・西4)をラウンドしています。
泌尿器科医師・所定の研修を終えた看護師・理学療法士・皮膚排泄ケア認定看護師などの多職種で構成され、排尿障害のある患者さんの状態を把握し、適切なアドバイスや支援を行うよう努めています。

病棟看護師が、尿道カテーテル抜去後に尿が膀胱内に残っていないか残尿測定器で確認をし、排尿困難、残尿感、頻尿、尿失禁などの症状の有無を確認しています。

排尿ケアラウンドでは、排尿ケアチームと病棟看護師が連携し、情報を共有しながら患者さんによりよい排尿ケアを提供できるよう関わっています。
以上、活動レポートをお届けしました。
今後も随時、チーム医療の紹介をしていきますのでご期待ください。

【チーム医療の活動紹介 3-1】排尿ケアチーム

2022年01月21日

こんにちは。大寒を迎え、冷え込みがひときわ厳しくなってまいりました。

さて当ブログでは、当院の「チーム医療の活動」を紹介しています。
※医療現場でよく耳にする「チーム医療」とは、「一人の患者さんに複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、治療やケアに当たること」です。

今回はその一つである「排尿ケアチーム」についてのご紹介です。
排尿ケアチームとは、尿道カテーテルを挿入した患者さんが元の生活へ早く復帰できるよう支援する医療チームです。

対象の患者さんは、疾患や治療、手術の為に尿道カテーテルを挿入した患者さんや尿道カテーテル抜去後に排尿障害のある方です。

患者さんにとっては、痛みやだるさなどが無くなってから尿道カテーテルを抜去してほしいと思われるかもしれませんが、尿道カテーテルを24時間留置するとカテーテルおよび膀胱に細菌が定着してしまうこと、また、長期間尿道カテーテルを留置すると自分で排尿する必要がないため、ベッド上で生活する時間が長くなり全身の筋力低下を引き起こしてしまうことから、尿道カテーテルは早めに抜去する必要があります。

そのため、患者さんが1日でも早く尿道カテーテルを抜去し、適切な排尿ケアを実施することで、尿路感染症を予防し、自立して排尿できるよう活動しています。
チームラウンド(病棟回診)の様子は、「排尿ケアチームの活動レポート」として次回ご紹介予定です。

【チーム医療の活動紹介 2-2】緩和ケアチーム

2021年11月26日

今日は前回お知らせした緩和ケアチームのラウンド(病棟回診)の様子をご紹介します。
カンファレンスで患者さんの情報などを共有した後、ラウンドを開始します。
病室では主治医や病棟看護師と一緒に患者さんの様子を確認しながらお話をうかがい、必要な薬剤や食べやすい食事の調整、不安や気分の落ち込みへの相談支援などをきめ細かく行っています。

外来通院へ移行された場合にも、緩和ケア外来で同様のサポート体制をとっています。
また、緩和ケアチームはがん以外にも、心不全や重篤な肺炎などによるつらい症状に関する相談にも対応しています。

がんや心不全などで以下のような悩みを抱えている方は、担当の医師や看護師に『緩和ケアチームに相談したい』旨をお気軽にご相談ください。
 ・痛みや息苦しさ、しびれや吐気など 身体症状がある
 ・不安や気分の落ち込み、不眠など 精神症状がある
 ・何らかの症状があって、これまでの日常生活や通院に心配がある
今後も随時、チーム医療の紹介をしていきますのでご期待ください。

【チーム医療の活動紹介 2-1】緩和ケアチーム

2021年11月19日

先週立冬を迎え、暦の上では冬ですね。朝晩の冷え込みがぐっと増してきました。
晴れた日中は暖かい日もあり、まさに冬の入り口と言う感じです。

さて当ブログでは、当院の「チーム医療の活動」を紹介しています。
※医療現場でよく耳にする「チーム医療」とは、「一人の患者さんに複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、治療やケアに当たること」です。

今回はその一つである「緩和ケアチーム」についてのご紹介です。
当院の緩和ケアチームは平成19年に立ち上がり、今年で14年目となります。
メンバーは医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、公認心理師、社会福祉士の職種で構成され、総勢13名で活動しています。

『緩和ケア』と聞くと、末期がんの患者さんが受けるケアといったイメージを持っている方が多いかもしれませんが、実際に当院の緩和ケアチームが関わっている患者さんは、がんの診断を受けて間もない時期から治療中の方が大半を占めています。

※当院ホームページ「緩和ケアチーム」のページはこちらです。

がんによって生じる痛みなどのつらい症状があっても、希望する場所で自分らしく日常生活が送れるように、多職種で専門性を生かし、患者さんおひとり、おひとりに合わせた方法で支援しています。

多職種で行うカンファレンスでは、色々な意見が出され共有されます。
カンファレンス後のラウンド(病棟回診)の様子は、次回の「緩和ケアチームの活動レポート」でご紹介します。

感染防止対策相互ラウンド

2021年10月29日

こんにちは。いつしか秋も深まり、もうじき紅葉の美しい季節がやってきますね。

さて、今日は10月15日(金)に行われた「感染防止対策相互ラウンド」のお話です。
この相互ラウンドは、年に1回以上行われ、事前にマッチングした連携病院と協力し、お互いの病院を訪問して実施します。

この連携病院は昨年も当院と相互ラウンドを実施したので、各部署を回って感染対策が正しく実施されているか、昨年の指摘事項について改善されたか等の確認を行いました。

当院では感染対策チーム(ICT(※))を配置し、週に1回、ラウンドを行っていますが、相互ラウンドでは他施設のチームが入ることで違った視点でヒアリングや評価をしています。このような活動を行うことで、お互いの良い取り組みを取り入れることができます。
新型コロナウイルスが流行している中で、患者さんの安全のためにより良い感染防止対策が出来るよう努めてまいります。

※ICT:インフェクション(Infection:感染)コントロール(Control:制御)チーム(Team)の略称で、院内の感染対策全般にわたり、感染症の治療から耐性菌対策まで現場で活動しているチームのことです。

【チーム医療の活動紹介 1-2】認知症ケアチーム

2021年09月03日

こんにちは。8月は厳しい残暑が続いていましたが、9月に入り徐々に暑さが落ち着いてきました。秋はすぐそこまで来ていますね。

今日は前回お知らせした認知症ケアチームのラウンド(※)の様子をご紹介します。
ラウンドでは患者さんの療養環境を確認し、一人ひとりの状況に応じてより良い環境づくりを検討しています。
あらかじめ病棟スタッフと患者さんの様子や病状などの情報を共有してから、ラウンドを開始します。

ラウンドは、常に患者さんと認知症ケアチームメンバーとの会話が中心です。「ココはどこか分かりますか?」「何かお困りのことはありませんか?」など、色々なことを患者さんに聞きます。また、その時々で色々な『道具』を利用します。
例えば…何か看護師が手に持っていますね。お分かりでしょうか。

そう、時計です。近くにはカレンダーもあります。
病室にいると、日付や時間の感覚が鈍ってきます。 これらを使って、患者さんに日付や時間を確認してもらい感覚を刺激します。
次に、メガホンです。反応がない、適切な返答ができないのは、認知症のためではなく、単に聞こえていないだけかもしれません。メガホンを利用することで、声が耳にダイレクトに伝わります。新型コロナ対策で病室では大声が出せないこともあり、重宝しています。

認知症ケアチームは、このような質問や道具を使いながら、認知症状のある患者さんが安心して治療を受けられる環境を提案し、疾患の治療を円滑に受けられることを目指して、活動しています。
以上、活動レポートをお届けしました。
今後も随時、チーム医療の紹介をしていきますのでご期待ください。

※ラウンド:医師や看護師などが病棟や病室内を見回ること


【チーム医療の活動紹介 1-1】認知症ケアチーム

2021年08月27日

こんにちは。まだまだ蒸し暑い日が続きますが、暗くなるのが早くなってきました。
8/23から二十四節気の「処暑」となり、秋の気配も感じられますね。

さて当ブログでは、今後、当院の「チーム医療の活動」を紹介していきます。
※医療現場で良く耳にする「チーム医療」とは、「一人の患者さんに複数のメディカルスタッフ(医療専門職)が連携して、治療やケアに当たること」です。

今回はその一つである「認知症ケアチーム」についてのご紹介です。メンバーは医師、看護師、社会福祉士、リハビリなど様々な職種で構成され、認知症状のある患者さんが安心して治療を受けられるよう、入院療養の環境調整、入院中の患者さんへの関わり方や薬物療法などに関する相談・助言を病棟スタッフへ行うなどの活動をしています。

なお、今年度は特に患者さんの状態を把握し、認知症状が悪化しない関わりの強化を行っています。

最後に認知症ケアチームメンバーから、患者さんへのメッセージです。
「認知症状のある患者さんも安心して治療を受けられるようケアの充実、環境調整に力を入れています。患者さんを中心とした看護の提供、より質の高い看護の提供ができるよう取り組んでいます。」
次回は、「認知症ケアチームの活動レポート」として、工夫を凝らした具体的な活動内容をご紹介します。


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