横浜医療センター ブログ
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言語聴覚士がブログインタビューに答えてみた!
2023年12月15日
※イルミネーションは令和6年2月15日をもって終了いたしました。
冬至に向けて、日の入りが早くなってきましたね。
冬の夜空に映える当院のシンボルツリーは今年度も「ソーラーパネル」蓄電によるイルミネーションを実施しています。
点灯期間は令和6年2月29日(木)までとなっています。
癒しの灯を楽しんでいただけたら幸いです。
さて、今日は言語聴覚士のお話です。
言語聴覚士とは「話す」・「聞く」・「食べる」といった人が生活する上でとても大切な機能の障がいがある方に専門性の高いサービスを提供し、自分らしい生活を構築できるように支援するセラピストです。
「Speech Language Hearing Therapist」の頭文字をとって院内では「ST」と呼ばれています。当院で勤務する2名のSTにインタビューを行いました。
🔸言語聴覚士になるにはどのような資格が必要ですか?
高校卒業後に大学・短大または専修学校(3~4年)へ行くか、大学4年を卒業後に専修学校(2年)を卒業し国家試験に合格する必要があります。
2人とも元々は教員や心理学の道を目指している途中でSTの職業を知り興味も持ちました。
🔸横浜医療センター(急性期病院)でのSTの業務を教えてください。
脳血管疾患や交通事故などで脳の一部を損傷したために、失語症・構音障害(高次脳機能障害)によりコミュニケーションに支障がある方への評価や訓練プログラムの検討を行っています。また、内科疾患等が原因で起こる嚥下障害で食べ物が飲み込めない方への訓練なども行います。
🔸仕事をしていて楽しいことや嬉しいことを教えてください。
精神的に1番大変な時期を乗り越える場所だと思うので、辛いリハビリを乗り越えて食事ができるようになったりして回復していく患者さんをみられることが嬉しいです。
🔸最後に言語聴覚士を目指す方へメッセージをお願いします!
専門のカリキュラムはとても辛いし、就職後も勉強は必要なので日々忙しいですが、患者さんに合わせたプログラムで訓練の成果が出た際には大きなやりがいが感じられます。
また、当院は土・日・祝はお休みなので子どもの習い事の付き添いや好きな場所へ出かけるなどプライベートも充実しています。
今回のインタビューを通してSTの方々が、患者さんやそのご家族へできることの可能性を増やし良い未来へ導くお仕事をされているということがとてもよく分かりました。
今後も当院では患者さんの「できた!」を多く増やせるように一人一人の気持ちに寄り添って支援を行っていきます。
病院食の衛生管理と家庭での食中毒予防について
2023年06月23日
今日は当院の栄養管理室長より食中毒予防についてのお話です。
食中毒は年間を通して発生していますが、梅雨から夏にかけて特に食中毒に注意したい季節となります。
当院の栄養管理室は管理栄養士10名と、調理師と調理員の6名の職員、委託職員の総勢51名で構成されており、毎回約300食の食事を提供しています。
当院では、HACCP(ハサップ)という世界で標準的に活用されている衛生管理の手法に基づき調理を行っています。HACCPとはアメリカのアポロ計画の中で宇宙食の安全性を確保するために発案された衛生管理の手法で、当院でも宇宙食の様に安全な食事提供を心掛け日々取り組んでいます。
気温が上がるこの季節、家庭で食中毒を予防するためには、「付けない」「増やさない」「やっつける」という3原則を守ることが大切です。
①「付けない」・・・お料理を作る時は、きちんと手を洗うことが大切です。また、お肉を切ったまな板をしっかり洗わず、続けて生で食べる野菜を切ったりする事で、お肉の菌が野菜に付着することになるため、切る順番を変えることで、菌の付着を防ぐことができます。
②「増やさない」・・・スーパー等で食材を購入後、寄り道をせず家に早く帰り、冷蔵庫や冷凍庫に入れ保管することで、菌の増殖を防ぐことができます。夏はかなり気温が上がるため、保冷剤や保冷バックの利用もお勧めです。冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下を保ち、冷蔵庫の詰め込み過ぎにも注意しましょう。
③「やっつける」・・・多くの細菌は、75℃以上で1分以上加熱することで死滅することができます。お肉は中心部までしっかり加熱することが大切です。火の通りにくい鶏肉やハンバーグは特に注意し十分に加熱しましょう。
また、夏に向けてバーベキューや焼き肉をする機会が増えますが、お肉の中心部までしっかり焼くことで細菌は死滅するので、よく焼くことを心掛けましょう。また、生肉を扱った菜箸やトングは、焼き上がったお肉やサラダを盛り付ける時に使用しないよう注意しましょう。
最後に、コロナ禍以降デリバリーやテイクアウトの利用が増えています。調理してから食べるまでの時間が長く、特に気温の高くなるこの季節は、食中毒が発生しやすいため、購入後は速やかに食べるようにしましょう。
夏は細菌性食中毒が増加する季節となります。普段以上に食品の取り扱いに注意しながら、バランスのよい食事を心掛け、暑い夏を乗り切りましょう。
薬剤師がブログインタビューに答えてみた!
2023年04月28日
こんにちは。大型連休が目前に迫っていますね。
今年はコロナ対策が緩和され、観光地では多くの人出が見込まれるようです。
みなさんのご予定はいかがでしょうか。
さて、当院の広報誌「はらじゅくかわら版春号」が来週完成する予定です。
かわら版に部署紹介として掲載されているのが、「薬剤部」なのですが、かわら版の完成に先駆けて薬剤部職員にインタビューを行いましたので、ブログに掲載します!
🔹インタビューよろしくお願いします。
かわら版に続いて、ブログでも取り上げていただきまして、ありがとうございます。
セルフメディアミックス状態ですね。かわら版にも書いていますが、あまり表舞台に出ることがないので、皆さんに知ってもらう機会をいただいてありがたく思います。
🔹当院の薬剤部の特色について教えてください。
横浜医療センターの薬剤部は26人の薬剤師で稼働していますが、仕事と家庭を両立している薬剤師が「いと多し」・・・そして「強し」・・・、いや、「頼もし」です。
🔹薬剤師はどんな性格の方が向いていると思われますか?
薬剤師に求められる役割が時代ごとに変わってきているので、向いている性格も変わってきたと思います。そんな中でも周りにどんな方が多かったかというと「マジメ」な方かなぁ。
「カタイ」方もいます。(悪口に聞こえたらごめんなさい💦)
ちなみに私はどちらにも当てはまらない「希少生物」のようです(笑)。
もっとも、薬剤師が働く職場は、病院以外にもいろいろなところがあるので、どの性格でもハマるところはあると思いますよ。
🔹薬剤師の業務で大変なことはなんですか?
実は体力勝負だということです。薬のイメージというと、錠剤とかカプセルとか湿布とかだと思いますけど、点滴・・・あれ液体ですからね。20本とか入った段ボールを運ぶ機会もたくさんあるのですよ。
あと、薬の名前はカタカナばかりで、増える一方なので、覚えるのが大変です。薬剤師だって、これには苦労しています。でも、だからといって漢方薬みたいに読めない漢字が並んだような薬が多くても、またそれはそれで困るのですが😅
🔹薬剤師を目指す方へメッセージをお願いします!
もし、薬剤師を目指している方がこの記事を見ていたら、2つ、伝えたいことがあります。
1つ目は「体力重要!マジ重要!」
2つ目は「勉強頑張れ!超頑張れ!」
普段見えないところにいる薬剤師ですが、高い専門知識と体力が必要な職種!ということがとてもよく分かりました。
また、進化していく医薬品に向上心を持って知識を磨き続けていることもわかりました。
当院では薬剤部を中心に、今後も安全に、そして適切に患者さんの元に薬がお届けできるように努めてまいります。