放射線部門のご案内
放射線科 フロア 案内図
正面玄関より奥(売店の前を通過)に進んで頂くと、「外来受付C」の向かい側に放射線受付があります。放射線科で検査のある患者さんは、放射線受付にお越しください。受付を行い、各検査室までご案内いたします。
■CT・MRI・RI検査の受付案内動画
一般撮影(単純撮影)
放射線科で、最も多く行われる検査で、一般に『レントゲン撮影』と呼ばれる検査です。
胸部・腹部・その他全身の骨を撮影する装置であり、体を通過してきたエックス線という放射線を記録します。すでにデジタル画像が得られるFPD(フラットパネルディテクター)を使用していましたが2021年4月より最新のコニカ製FPDを更新し、より低被ばくで高精細な画像が得られようになりました。また、島津メディカル製 最新のX線発生機も同時に導入したため作業効率も向上し、より安全・スムーズに検査を受けていただくことが可能になりました。
乳房撮影、歯科撮影、骨密度測定等の特殊な撮影においては、それぞれ専用の撮影室も備えております。様々な撮影室を活用し、効率的な検査と撮影のための待ち時間短縮に努めております。
乳房撮影(マンモグラフィ)
マンモグラフィとは乳房を対象としたX線撮影です。乳房は柔らかい組織(脂肪と乳腺)のため、専用の撮影装置を使用します。当院では、日本医学放射線学会 の定める仕様基準を満たした乳房X線撮影装置1台を所有し、乳がん検診や精密検査に対応しています。また、2015年4月より新装置導入に伴い、トモシンセシスの撮影が可能となりました。トモシンセシスとは、エックス線管を移動させて多方向から撮影することにより得られた画像を再構成し断層像を作る技術であり、病変の特徴をより明確にとらえることが出来ます。
撮影には、マンモグラフィ撮影技術および精度管理講習会を終了した女性技師が対応しており、安全性、信頼性、ならびに精度の高いマンモグラフィ撮影を行えるよう、日々努めています。
また、2022年度から日本乳がん検診精度管理中央機構より「マンモグラフィ検診 施設・画像認定施設」に認定されました。乳がん検診の申込は総合受付[初診窓口]で受付けております。
乳房にしこりがある、乳頭から血液の混じった分泌物がでる、など何らかの気になる症状がある場合は、検診を待たずにかかりつけ医を受診してください。
マンモトーム生検とは、マンモグラフィ上で石灰化等が見つかった際、画像ガイド下にて乳房内の組織を採取する生検法です。『マンモトーム生検』は手術室でおこなう『外科生検』とは異なり、専用の針を乳房内に刺入してそこから微量の組織を採取します。そのため、傷口も5mm前後と小さく、検査後に縫合の必要がなく、体への負担が少ない生検です。
予約制にて検査をしております。
[乳がん検診の申込]
総合受付 [初診窓口](受付時間 平日14:00~17:00)
TEL 045-851-2621(代表)
乳房撮影(マンモグラフィ)の検査
乳房撮影(マンモグラフィ)の被ばく
骨密度測定
骨密度測定とは、骨のカルシウム量等を測定し、骨粗鬆症(こつそそうしょう)の判定を行う検査となります。当院では平成29年11月に機器が更新され、DXA法※を用い、極めて少ない線量で、迅速かつ精度の高い測定を行うことが可能となっています。検査部位は、骨粗鬆症の予防と治療のガイドラインでの測定推奨部位である腰と股関節の骨を測定し、時間は約3分程度で、痛みなどはまったくありません。
骨粗鬆症がご心配の方は、かかりつけ医にご相談下さい。
※DXA法 :関係学会によるガイドラインで推奨されている測定方法で、2種類の異なるエックス線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差で骨密度を測定する方法
CT検査
CT とは Computed Tomography の略称です。X 線を利用して、身体を輪切りにした画像を得ることができます。当院では 2 台の CT 装置を診断に使用しており、1 回の息止めで胸部から骨盤までの高速撮影が可能です。また、この時られた薄いスライスの画像情報を計算することによりあらゆる方向からの断層画像や3D 画像はもちろん4D 画像をも作成できます。
高機能2管球搭載 CT 装置 が導入されました
- より高精度なCT検査
- より高速なCT検査
- 機能イメージングが可能に
- 精度の高い3D解析に加え、3D に時間軸を加えた精度の高い4D診断が可能に
- 被ばく線量の低減が可能に
2 台のうち 1 台は 2018 年 3 月に新規導入された「高機能2管球搭載 CT 装置」SIEMENS SOMATOM Definition Flash となります。従来 1 セットだった管球(X線を出す所)とX線マルチディテクタを 2 セット有し、2 つの螺旋軌道を描き、そのデータを統合し検査を行います。
◎最速で 1 秒間に 46cmという広範囲の撮影が出来ます。
◎息止めの困難な高齢者や小児においても精度の高い検査が行えます。
高い時間分解能を有しているので、冠動脈のような動きのある非常に微細な血管を、動きの少ない画像として描出できます。
◎心臓全体の画像を約 0.25 秒で撮影できます。
◎不整脈や頻脈でも質の高い検査が可能です。
2 つの X 線管球を使用することで高エネルギーと低エネルギーの同時スキャンにより2種類の異なるエネルギーデータが取得できます。このデータから仮想単色X線画像が作成できることから、コントラスト強調画像や人口関節やインプラントなど体内金属が挿入されていてもアーチファクトが低減された画像が得られるようになりました。
そのほかにも造影剤密度から肺の分析や石灰化の組織分別、腎結石の組成解析など、様々な解析が行えます。
これらに加え、詳細な解剖学的画像や高精細画像など今までには描出できなかった画像など新たな描出が可能となりました。
CT検査のご案内
検査に要する時間は、5~15分程度です。CT装置寝台に仰向けに寝ていただいて撮影を行いますが、撮影部位や状況により体位を変える場合もあります。撮影部位にもよりますが、ほとんどの検査は息を止めて撮影を行います。衣服に関しては通常のボタン(プラスチック製)は問題ありませんが、装飾品や金属製のボタンなどが付いている場合は外していただくか、検査衣に着替えていただくこととなります。造影剤を使用した検査の場合や、腹部の検査では、直前の食事は禁食となります。ただし普段飲まれている薬、水やお茶などの水分は通常どおり飲んでいただくことが可能です。撮影室にはマイクが付いており、操作室の担当技師と常に会話が可能ですので、安心して検査を受けていただくことが可能です。
造影剤の使用に関して
検査の目的によっては、造影剤を使用して撮影します。造影剤を使用することにより、血管走行、血流、病巣の範囲が明瞭となり、より多くの情報を得ることができます。静脈注射を行い、成人の方で造影剤約100mlを専用の装置で血管内に自動注入します。そのさい多くの方は「身体が温かくなる」感覚が出現しますが、時間とともに消失していきます。
当院では、造影剤を使用する際に主治医から副作用や造影剤の必要性をご説明したあと、造影剤使用承諾書への署名をお願いしております。検査当日は忘れずに持参してください。
検査終了後は造影剤を速やかに体外に排出するために、水分を多めに摂るようにしてください。食事やお風呂などは問題ありません。
造影剤の副作用について
造影剤は、わずかな確率ですが副作用が生じます。さまざまな改良が重ねられ以前より発生頻度は減少してきていますが、現在でもごくまれに発生しております。副作用の症状としては吐き気、発疹、かゆみなどの軽度なものから、血圧低下、呼吸困難などの重度なものも起こす可能性があります。造影剤使用時は、担当医師と看護師がつねに状態を観察しており、副作用が生じた場合はすみやかに適切な処置を行ないますのでご安心ください。また、吐き 気、発疹、かゆみ、喉の不快感などは検査後の数時間~数日後に現れることもありますので、なにか異常がありましたらすぐに病院までご連絡ください。
また以下の項目に該当する方は、造影剤を使用することができない場合がありますので診察時や検査前に病院職員へお申し出ください。
■現在、気管支喘息があるかた
■食べ物や薬などのアレルギーがあるかた
■心臓、肝臓、腎臓、甲状腺などに疾患があるかた
■糖尿病の治療薬を服用しているかた
■ 授乳中のかた
CT検査の被ばく
MRI検査
MRI(Magnetic Resonance Imaging;磁気共鳴画像)検査とは、エックス線撮影やCT検査のようにエックス線 (放射線)を使いません。強い磁力と電波を用いて、頭から足先まであらゆる部位の断面像を撮影することが可能な画像診断装置です。そのうえ非常に精度の高い検査を行うことが可能で、様々な病巣を発見することができます。特に脳、脊椎、四肢のみならず、子宮や卵巣、前立腺などの骨盤腔に生じた病変に関して優れた描出能が知られており、病巣の詳細な広がりや性状の判断にも使用されます。当センターでは最新の3.0T(テスラ)MRI装置1台及び1.5T(テスラ)MRI装置1台の計2台が稼働しており、様々な検査に対応しています。
MRI検査のご案内
検査時は、日常身に着けている金属類はすべて外して頂き、専用の検査着に着替えて頂きます。MRI装置の検査台に仰向け に寝たら、体の力を抜いてリラックスして下さい。検査中に体を動かしますと画像がぶれてしまいますので、体を動かさないようにしてください。検査時間は目的や部位によって異なりますが、通常約20分~1時間ほどで終了します。もし検査途中で気分が悪くなったり異常を感じたりした場合には、遠慮なくブザーを押してお知らせください。検査中は随時、スタッフとマイクを通して会話が可能です。検査中はMRI装置から連続的にトントントンという大きな音がしますが心配いりません。また大きな音が苦痛な患者さんには、ヘッドホンの貸し出しもしております。
MRI検査を受ける際の注意点(重要)
心臓ペースメーカー、人工内耳、脳動脈瘤クリップ、人工関節など、非磁性体でない金属やその他の金属片が体内に入っている方、また最近血管内にMRI非適応のステント、コイル等を留置した方は検査が出来ません。また、刺青をされている方、妊娠されている方(または妊娠が疑 わしい方)等検査を受けることが出来ない場合もあります。 化粧品(マスカラ・アイライン・アイシャドウ等)には磁性体が含まれているものがあり、検査画像に影響があるだけでなく火傷や目の粘膜等を傷つけたりすることがあります。検査時は、化粧を極力しないでご来院ください。 瞳の色を変える目的のカラーコンタクトレンズは材質的に金属が使われている場合がありますので外してご来院頂くか、検査前に外して頂きます。 その他検査についてご不明、ご心配な点が在りましたらご遠慮なく主治医、検査スタッフにお申し出下さい。
MRI検査の説明動画
造影検査の承諾書
当院では造影検査(CT、MRI、尿路造影)におきまして、検査をお受けになられる患者さんの署名を承諾書をいただいております。承諾書はこちらを参照(PDFファイル)して下さい。
血管撮影(アンギオ)
この検査は放射線を使用した検査の中で、特殊な(造影)検査です。患者さんの体内の血管に、ごく細い管状の器具(カテーテル)を挿入して造影剤を使用しながら撮影や治療を行います。撮影する部位によって異なりますが、大腿の付け根、腕などからカテーテルを挿入します。 ほとんどの血管撮影検査は、入院で行われます。この検査を行うことで、体内血管の状態などが詳しくわかります。
2019年10月に1台増設し、当センターには3台の血管撮影装置があります。そのうちの1台は腹部や頭部の、2台は心臓の検査や治療に使用しています。血管の撮影や心臓を栄養する血管(冠状動脈)の中で風船を膨らませて血液の流れを改善することにより、心筋梗塞の治療を行います。
心臓の検査や治療において2台の装置を運用することで、今まで以上に緊急対応が可能になり、より多くのニーズにこたえることができます。また、従前の装置と比較して低線量の放射線で診断や治療を行うことができます。
血管撮影(アンギオ)の被ばく
核医学(RI)検査
患者さんの体に注入した薬が、体内にどのように取り込まれているかを調べる検査です。この検査の薬は、体内の特定の臓器や病巣に集まりやすいものを使用します。しかし薬をそのまま注射しただけでは体内のどこへ取り込まれたか、調べてもわかりません。そこでRI(ラジオアイソトープ)と呼ばれる、微量な放射性物質を目印としてあらかじめ薬に付けて注射します。 放射線は体内から外へ出てきますので、出てきた放射線の分布と量を測定することで、薬の取り込まれ具合がわかります。放射線の量が多いところに薬がたくさん取り込まれている、ということになります。測定する放射線は直接目に見えませんので、ガンマカメラと呼ばれる装置で、放射線→光→電流と信号を変換して画像を得ることが出来ます。
検査の一例(脳血流シンチ)
脳細胞に取り込まれる薬を注射
↓
血液とともに脳まで運ばれる
↓
脳内に流れている血液量が多い場所には、薬がたくさん取り込まれる。
同様に、心臓の筋肉に取り込まれる薬を使えば、心臓の筋肉の状態がわかります。
このように核医学検査はX線写真(レントゲン)やCTのように「形態(かたち)」を診断する検査ではなく、目的の臓器の「機能」を診断する検査となります。
核医学検査の説明動画
核医学検査の被ばく説明動画
放射線治療
当センターの放射線治療装置はリニアック(直線加速器)と呼ばれているものです。新病院開設に併せて、バリアン社製(米国)のCLINAC-21EXを新規に導入しました。
放射線治療計画は16列のマルチスライスCTを使用し、3次元対応の放射線治療計画専用コンピュータで行います。3次元原体照射やピンポイント照射(定位照射)や呼吸に合わせた治療など、最新の高精度放射線治療技術にも対応可能な装置です。
横浜市立大学放射線科と連携を行い、常勤の放射線治療医が放射線治療を行っています。外来診療日、診療時間等については、放射線科診察室あるいは放射線受付にお問い合わせ下さい。また地域の医療連携も行っておりますので、「当院予約センター」までお問い合わせくだい。
放射線科のページへ
CT、MRI、RI等の検査予約の患者さんへ
当日の予約時間に遅れますと検査が出来ない場合や、検査の順番の都合で長くお待ちいただく事もありますので、当日は予約時間に余裕を持ってお越し下さい。当日どうしてもご都合の悪くなられた方は事前に放射線科までご連絡下さい。 外来診療担当はこちらで確認して下さい。
第三者機関測定証明書
第三者機関によって当院の放射線治療装置で用いられているX線の出力線量の精度が十分保証されていることを表します。
放射線科専門医修練機関認定証
当院の放射線科は日本医学放射線学会(JRS)より放射線診断・IVR部門、核医学部門、放射線治療部門における放射線科専門医修練機関と認められています。
スタッフ紹介
役 職 |
氏 名 |
専 門 分 野 |
認定医・専門医 |
---|---|---|---|
部 長 |
みちがみ よしひろ 道上 佳洋 |
画像診断 |
放射線診断専門医 日本医学放射線学会 |
医 長 |
ひしき ゆうこ 日紫喜 裕子 |
画像診断 |
放射線診断専門医 日本医学放射線学会 |
医 師 |
よこやま ひさあき 横山 久朗 |
画像診断 |
放射線診断専門医 日本医学放射線学会 |
医 師 |
やなぎさわ ふみ 柳澤 芙美 |
画像診断 |
放射線診断専門医 日本医学放射線学会 PET核医学認定医 検診マンモグラフィ読影認定医 |
放射線治療部門
役 職 |
氏 名 |
専 門 分 野 |
認定医・専門医 |
---|---|---|---|
部 長 |
すぎやま まさと 杉山 正人 |
放射線治療 |
放射線治療専門医 日本医学放射線学会 他 |
診療放射線技師(主任技師以上)
役 職 |
氏 名 |
役 職 |
氏 名 |
---|---|---|---|
診療放射線技師長 |
ふかみず よしや 深水 良哉 |
副診療放射線技師長 |
くろさき えいじ 黒崎 栄治 |
副診療放射線技師長 |
さかもと かよ 阪本 佳代 |
撮影透視主任 |
かない けいすけ 金居 啓介 |
RI検査主任 |
みとみ まさと 三富 正人 |
撮影透視主任 |
むとう けんた 武藤 健太 |
照射主任 |
すがわら たかし 菅原 崇 |
特殊撮影主任 |
さいとう つよし 斉藤 剛 |
特殊撮影主任 |
たけもと かずひろ 竹本 和弘 |
診療放射線技師 他18名