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臨床工学

チーム医療の一員として緊密な連携を図り、生命維持管理装置を中心とした高度な医療機器の安全な操作と適正な保守管理に努めます。

臨床工学技士とは
業務目標
業務内容 臨床技術提供業務
      医療機器管理業務
      医療機器安全使用のための業務
      資格の取得

臨床工学技士とは

「臨床工学技士(CE:Clinical Engineer)」はメディカルスタッフの一職種であり、現在の医療に不可欠な医療機器のスペシャリストです。 臨床工学技士の制度が出来たのは比較的新しく、1987年に制定されました。今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。昨今の高度な医療技術の進歩に伴い医療機器の高度化・複雑化が一層進む中、臨床工学技士の更なる活躍を求められています。

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業務目標

当院における業務目標は、医師、看護師その他の医療関係職種と緻密なチーム連携を図り、生命維持管理装置を中心とした高度な医療機器の操作・保守管理を行う事です。
今後はさらなる高度化・複雑化した医療機器の増加が見込まれます。これらを踏まえ、日々みなさまからの要望と期待に応え、より多くの医療機器への安全性確保と有効性維持が図れるよう業務体制の確立に努めます。

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業務内容

当部門は2025年4月現在、臨床工学技士19名と臨床工学助手2名の計21名体制となり、人工呼吸器、血液浄化装置、人工心肺装置や補助循環装置等の生命維持管理装置、また、生命維持管理装置以外でも手術室や心臓カテーテル治療・検査等で用いられる各種診断・治療装置等の操作や監視を行う臨床技術提供業務と、院内で汎用性の高い医療機器(生体情報モニタや除細動器、輸液ポンプ・シリンジポンプ等)が安全に使用できるよう保守管理を行う医療機器管理業務を中心に行っています。また、医療機器安全使用のための業務として、院内研修の企画、開催等も積極的に行っています。

主な管理機器保有状況(2025年4月現在)
機器 保有数 機器 保有数
人工呼吸器(NPPV、搬送用含む) 36台 臨床用ポリグラフ 2台
HFT装置 13台 IVUS、FFR、OCT装置 4台
血液浄化装置 16台 3次元カラーマッピング装置 2台
人工心肺装置 1台 生体情報モニタ
送信機
約450台
自己血回収装置 2台 パルスオキシメータ 79台
ECMO装置 4台 除細動器 17台
IABP装置 4台 AED 13台
麻酔器 13台 輸液・シリンジポンプ 433台
保育器 16台 IPC装置 49台

総合計1500台以上(レンタル・リース機器含む)

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1.臨床技術提供業務

1)呼吸治療関連業務
肺の機能が働かなくなり、呼吸が十分にできなくなった患者には呼吸を代行するための人工呼吸器という装置が装着されます。その際、臨床工学技士は人工呼吸器が稼働している場所へ行き、安全に装置が使用されているか、また、装置に異常がないかなどを確認します。さらに人工呼吸器のメンテナンス・管理等も行っています。
当部門では主に集中治療室や一般病棟での人工呼吸器装着患者に対して、使用中点検及び保守管理を行っています。また、医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士により構成されるRST(呼吸サポートチーム)の一員として定期的に回診を行い、人工呼吸器からの早期離脱に向け、安全かつ適切な人工呼吸管理の実践に努めています。

呼吸治療関連業務

2)血液浄化関連業務(持続的血液浄化療法・血液透析・各種アフェレシス)
血液浄化療法とは、体内に貯まった老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行う治療で、血液透析療法、血漿交換療法、血液吸着法など様々な血液浄化療法が存在します。
当院ではICU、CCU、血液浄化センターにおいて急性期から慢性期までの様々な疾患に対して血液浄化を行っています。主な業務は血液浄化装置の準備から血液浄化用回路の組み立て、回路洗浄・プライミング、浄化施行中の監視、返血操作、装置の撤収までとなっています。
治療を受けられる患者さんに対して安全かつ効果的な治療を行えるよう細心の注意を払って業務に従事しています。

血液浄化関連業務

血液浄化関連業務

3)人工心肺関連業務
心臓血管外科の開胸手術において人工心肺装置、自己血回収処理装置の準備、操作を行っています。
人工心肺装置は、心臓を止める必要のある心臓手術中の体循環とガス交換を自分の心臓と肺に代わって行う装置です。また、停止している心臓を保護するための心筋保護装置や体温コントロールのための熱交換器も使用します。
人工心肺装置の操作は専門の知識と技術が要求されますが、適切かつ安全に行えるよう日々研鑽に励んでいます。

人工心肺関連業務

4)手術室関連業務
手術室には、大小様々な医療機器が数多く存在します。手術の内容により使用される機器は多種多様であり、手術が円滑かつ安全に行われるように臨床工学技士は、その手術室内の広範な医療機器の操作や管理を行います。
当院では内視鏡手術におけるスコープオペレータ業務や手術支援ロボット、術中自己血回収装置の準備・操作を行っています。また、内視鏡手術システムや麻酔器、電気メスの保守管理も行っています。

手術室関連業務

5)心血管カテーテル関連業務
主に心臓カテーテル検査用ポリグラフの操作を行っています。その他関連する装置として、IVUS(血管内超音波システム)やFFR(冠血流予備量比)測定、OCT(光干渉断層システム)、ロータブレーターやショックウェーブの操作も行っています。緊急時には補助循環装置や体外式ペースメーカ等を準備・操作を行います。

心血管カテーテル関連業務

6)不整脈治療関連業務
不整脈治療領域の業務範囲は、電気生理学的検査に始まりカテーテルアブレーションや周辺機器の操作業務があります。不整脈診療に重要な医療機器は日進月歩で発展しており、それらの医療機器に対応できるよう日々研鑽に励んでいます。

不整脈治療関連業務

7)ペースメーカ、ICD(植込み型デバイス)関連業務
ペースメーカ、植込み型除細動器(ICD)を操作する臨床工学技士の業務範囲は広く、植込み手術時のプログラマー操作をはじめ、病棟・外来での定期的なフォローアップも行っています。機器自体の管理業務だけではなく,臨床業務に至るまで幅広く業務を行っています。

ペースメーカ、ICD(植込み型デバイス)関連業務

8)補助循環関連業務
補助循環装置とは急性心筋梗塞、急性心筋炎、肺梗塞等の重症心不全や急性呼吸窮迫症候群等の重症肺不全時に心臓、肺又は両方の補助する装置で、私達臨床工学技士は装置の保守管理、および準備操作を行います。当院では救急科や循環器内科、心臓血管外科の患者に対して経皮的心肺補助装置(ECMO)や大動脈バルーンパンピング(IABP)の操作・監視を行っています。

補助循環関連業務

臨床技術提供業務対応件数
    2022年度 2023年度 2024年度
呼吸治療関連 人工呼吸器ラウンド 3096 5443 6352
RST(患者数) 128 158 155
血液浄化関連 血液透析 822 1338 1617
持続的血液浄化 341 1386 739
血漿交換・血漿吸着・
直接血液吸着
52 74 94
腹水濾過濃縮処理 35 17 37
人工心肺関連 人工心肺 60 37 48
手術室関連 術中自己血回収処理 75 64 54
スコープオペレータ - - 83
心血管カテーテル関連 臨床ポリグラフ操作 1656 1507 1544
IVUS・OCT・FFR等 512 502 550
ロータブレーター・
ショックウェーブ
7 13 43
不整脈治療関連 EA・EPS 295 280 299
ペースメーカ、ICD(植込み型デバイス)関連 デバイス植込み 105 118 131
ペースメーカ外来 1022 727 1067
体外式ペーシング 142 152 140
補助循環関連 ECMO
(導入件数)
59
(14)
151
(9)
131
(10)
IABP
(導入件数)
134
(40)
285
(46)
254
(36)
IMPELLA
(導入件数)
- 61
(8)
112
(7)

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2.医療機器管理業務

臨床技術提供業務を行う際に使用する装置はもちろんのこと、院内のあらゆる部署で使用される事が多い装置の購入計画からはじまり、納品、運用、保守、点検、修理、廃棄等の様々な過程を把握することが医療機器管理業務といえます。そして、私達臨床工学技士がこの業務を確実に実施することで、各種医療機器が安全に性能を発揮できる環境を作り上げています。具体的な業務内容を以下に示します。
(CE管理機器:臨床工学技士が中心となり購入から廃棄までの管理運用を行う医療機器)

1)CE管理機器の貸出・返却
月平均約1800件の貸出(日常点検)業務を行っています。

CE管理機器の貸出・返却

2)CE管理機器の保守管理(点検・修理)
機器ごとの管理区分に応じた点検及び修理を実施しています。特に安全管理体制の十分な確保を必要とする機器については、添付文書に従った保守管理を行っています。

CE管理機器の保守管理

3)CE管理機器のデータベース管理(購入~廃棄)
CE管理機器を中心に当院で保有する様々な医療機器の情報を、専用システムを用いて管理を行っています。

CE管理機器のデータベース管理

4)医療機器マニュアルの管理
医療機器マニュアルは当部門で保管・管理しています。

5)CE管理機器の関連物品(パーツ・消耗品等)の管理
臨床技術提供業務を行う際に必要となる物品については、当部門が中心となり在庫管理、発注、受領検収を行っています。

6)CE管理機器の整備用器具類管理
CE管理機器の保守管理を行う際に必要となる、点検用治具・テスター等の調達・管理・調整を行っています。

医療機器管理業務 貸出対応件数(中央管理機器)
  2022年度 2023年度 2024年度
人工呼吸器 602 800 820
輸液ポンプ 9667 10804 9476
シリンジポンプ 6013 6288 5903
生体情報モニタ 153 248 252
IPCポンプ 509 713 824
経腸栄養ポンプ 154 161 211
パルスオキシメータ 2323 3008 3159
超音波ネブライザ - 213 264

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3.医療機器安全使用のための業務

CE管理機器を中心に、医療機器に係る安全管理のための体制確保や運用環境の整備等を行っています。

1)医療従事者に対するCE管理機器の使用方法等の研修
例年、新規採用研修医・看護師向けに人工呼吸器等の研修会を開催しています。また、安全管理体制上で主要な機器(人工呼吸器、補助循環装置、血液浄化装置等)については、定期的に研修会を開催しています。

医療従事者に対するCE管理機器の使用方法等の研修

2)医療機器関連企業からの情報収集、管理
CE管理機器について、製造・販売業者または官公庁、医療機器関連法人等からの安全管理に関する通達・情報の収集と管理を行っています。

3)院内医療従事者に対する医療機器情報伝達
医療機器安全管理責任者が重要であると判断した情報については、院内での関係従事者に対して情報提供を行い、必要に応じて研修会を開催し、周知徹底に努めています。

4)CE機器使用実態に関して、関連企業への情報提供
当院で保有する機器に関しての使用状況や不具合情報は、事象に応じて関連法人・企業等へ情報提供・報告を行っています。

5)医療機器購入時における機種選定のための試用
関係各部署の協力のもとで必ず機種選定を行い、安全上、経営上で適した医療機器を試用しています。

6)医療機器購入時における購入要望者・決定者への助言
臨床工学技士として有する知識や情報は、購入要望者・決定者に対して適宜情報提供的な助言を行っています。

7)医療機器安全管理責任者の実務補佐
医療法第6条の12及び医療法施行規則第1条の11の規定に基づき、当院の管理医療機器に係る安全管理のための体制確保を図ることを目標に取り組んでいます。

CE管理機器院内研修会 参加人数(開催件数)
  2022年度 2023年度 2024年度
人工呼吸器・酸素療法関連 468(27) 384(30) 336(32)
血液浄化装置関連 31(5) 193(29) 42(7)
ECMO装置・IABP関連 85(10) 240(37) 31(3)
生体情報モニタ・除細動器関連 40(3) 104(15) 110(8)
その他(輸液・シリンジポンプ、手術室関連機器、心血管カテーテル関連装置等) 224(23) 215(23) 209(20)
合計 848(68) 1136(134) 728(70)

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4.資格の取得
認定資格・研修等受講の状況 人数
3学会合同呼吸療法認定士 7名
透析技術認定士 6名
体外循環技術認定士 4名
植込み型心臓デバイス認定士 1名
認定血液浄化臨床工学技士 1名
認定集中治療臨床工学技士 1名
臨床ME専門認定士 1名
消化器内視鏡技師 1名
医療情報技師 1名
第1種ME技術実力検定試験合格 1名
第2種ME技術実力検定試験合格 15名
神奈川DMAT-L隊員 2名
日本救急医学会 ICLSコース修了者 3名
AHA BLSプロバイダー 1名
臨床工学技士臨床実習指導者講習会修了者 1名
医療安全管理者養成講座受講修了者 2名
介護職員初任者研修過程修了者 1名
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