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精神科


概要  ■対象症状  ■対象疾患うつ病摂食障害統合失調症せん妄など)
外来初診のご案内  ■入院のご案内  ■外来診療担当表  ■スタッフ紹介

外来診療担当表

令和6年4月1日

診療科 受診方法
精神科 初診
(完全予約制)
交代医師 休診日 休診日 交代医師 交代医師
再診 奥 義起 木村 淳哉 古野 拓 林 伸紀 谷口 瑞穂
専門外来 物忘れ外来       物忘れ外来

受付時間:平日 8:30~10:30
初診には紹介状が必要となります。
物忘れ外来も初診と同様、精神科外来を通しての完全紹介予約制となります。
初診の方は9時30分までに受付を済ませてください(完全紹介予約制)。

概 要

 当科は、入院病床を持つ総合病院精神科として、気分障害(うつ病、双極性障害など)、神経症、統合失調症、摂食障害、器質性精神障害など、幅広い病状を対象とした診断・治療を行っています。
精神科病床は20床とコンパクトな閉鎖病棟ではありますが、総合病院らしく明るい内観ですので、重症な方から比較的軽症な方まで、さまざまな病状の患者さんが入院されております。麻酔科医師の協力のもと修正型電気けいれん療法も実施可能です。
 身体面での治療のため他科に入院された方も、精神疾患の既往・せん妄などの出現といった場合には、入院併診・精神科リエゾンチームにて、安心して入院継続ができるようにサポートしております。

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対象症状

 気分が落ち込む、死にたい気持ちになる、パニック発作が起きる、太るのが怖くて食べられない、体の不調が続くが身体的検査をしても異常がないなど、精神疾患が疑われる病状全般に対応しております。

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対象疾患

当科での代表的な対象疾患としては、以下のようなものがあります。

うつ病

 うつ病とは、強い気分の落ち込みや意欲の低下などの症状をきたす病気ですが、不眠、食欲不振、疲れやすさなどの身体面での不調も伴うこともしばしばです。治療としては、休養を中心とした生活の指導や支持的な精神療法、抗うつ薬による薬物療法などを組み合わせながら進めてゆきます。
 うつ状態が顕著で動くのもやっとである、死にたい気持ちが高まっている、食欲低下で体重の減少も目立っている、重症化して妄想もみられてきた、といった場合には、当科では必要に応じて入院治療も行っています。
 重度のうつ状態で薬物療法の効果も乏しい場合には、当院では、修正型電気けいれん療法による治療も行っております。電気けいれん療法は、頭部への電気刺激によってけいれんを誘発することで治療効果を得るという治療法ですが、「修正型」とは、全身麻酔下で実施するもので、従来の方法よりも安全性が高まっています。

双極性障害(躁うつ病)

 双極性障害とは、うつの状態だけでなく、気分が高揚する・焦燥感が高まるといった躁状態を呈することがあり、それらの状態を往々にして繰り返す病気です。
 躁状態になると極端な行動が続くため、ご家族なども対応に苦慮し、入院治療を考えることがあるかと思いますが、双極性障害の患者さんは重いうつ状態になることもあり、その際も入院治療の適応となりえます。

摂食障害

 摂食障害には大きく分けて、神経性やせ症(神経性食思不振症)と神経性過食症の二種類があります。
 神経性やせ症(神経性食思不振症、いわゆる「拒食症」)とは、やせ願望や肥満恐怖などゆえに過度の食事制限などを続け、体重が減少してしまう病気で、無月経など低栄養に伴う身体的問題も生じます。神経性やせ症には、極端な食事制限によって大幅に体重が減ってしまう「制限型」と、過食してしまう一方で自分で嘔吐する・下剤を多量に使う、といった排出行動を繰り返し体重が減少する「過食排出型」という2つのパターンがあります。
 神経性過食症とは、一度に大量の食べ物を摂取することがやめられなくなる病気で、著しい体重減少はみられないにしても、こちらも、自ら食べたものを嘔吐する、といった排出行動を伴うことがあります。
 回復のためには、自身の病気についての知識を深め、バランスのとれた食事摂取を段階的に試みること、病状の背景にある自らの“思考のクセ”や対人関係のパターンを振り返ることなどが必要です。そして、そういったご本人のチャレンジを支援する心理教育や精神療法が、摂食障害治療の中心となります。その道のりにおいては、ご家族など周りの方々の理解・協力も重要で、治療者・ご本人・ご家族などが協力して、時間をかけて取り組んでゆきます。
 いずれも一般的には外来での治療を行いますが、体重減少が著しく、栄養状態の改善を急がねばならない場合には、当院でも入院治療を行っています。また、体重減少はそこまででなくとも、過食嘔吐が止められず、ご自身も辛くて入院を考えたいといった場合にも、生活・食事のパターンの立て直しを目指すべく入院治療を行うことがあります。

統合失調症

 統合失調症とは、幻聴や妄想、感情の不安定といった「陽性症状」や、意欲の減退、引きこもりといった「陰性症状」が、さまざまな程度で組み合わさってあらわれる病気です。
 治療としては抗精神病薬による薬物療法が重要ですが、不安定な自我を支える精神療法的な関わりや、回復期のリハビリ活動といった心理・社会的なアプローチも不可欠です。急性期の病状が顕著な場合には、当院でも入院加療を行うこともあります(ただし、当院は病棟管理上、興奮や行動上の問題が著しい方の対応は困難となっております)。薬物療法のみでは急性期症状の改善が乏しい場合には、修正型電気けいれん療法を併用する場合もあります。
 入院治療でも病状が長引く場合には、精神科リハビリテーションなども含めた中長期的な治療・ケアが必要となりますが、当院で可能なのは初期の急性期治療のみのため、このような場合は精神科病院に転院しての治療継続をお願いしております。

せん妄

 身体的に重症であったり、手術後まもないときには、急に時間や場所の混乱、落ち着きのなさ、さらには幻覚・妄想や興奮まで呈することがあります。これは「せん妄」という、一種の意識の障害ゆえの病状です。高齢者、そして、もともと認知症・脳梗塞など脳の変化がある人は、特にせん妄をきたしやすいので、注意が必要です。
 せん妄からの回復には、その原因となっている身体的な問題の改善が不可欠ですが、見当識を促したり昼夜のリズムを整えるようなケアや薬物療法などがせん妄の軽減に有益とされています。身体的な病気での入院中にせん妄をきたした場合には、担当科からのご依頼を受け、精神科による診察や処方・ケアの提案などを行なっています。

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外来初診のご案内

 当院の外来初診は、完全紹介予約制となっております。予約をご希望の際は、14:00~17:00の間に、精神科外来までお問い合わせください(お電話は当院代表番号へ)。
 予約の際は、かかりつけ医や保健福祉センターなどからの紹介状(診療情報提供書)が必要です。精神科や心療内科のかかりつけがある場合は、他の科からの紹介状ではなく、精神科・心療内科からの紹介状をお持ちください。
 もの忘れが主な症状である場合は、「もの忘れ外来」の初診でご予約を承ります。

 また、当科での治療にあたりましては、以下の点にご留意いただけますようお願い致します。

<診療体制に関して>
・当院は地域の医療機関と連携しての診療を行っておりますので、当院外来での初期治療が終了した時点で、地域のクリニックや精神科病院などへご紹介させていただいております。
・時間外および土日祝日は精神科医が不在のため対応ができません。
・当科では、いわゆる「カウンセリング」(臨床心理士による心理面接)は行っておりません。
・再診も予約制で、診療時間には配慮しておりますが、それでも混み合う日もあり、お待たせしてしまうことがあります。

<病状・受診内容に関して>
・アルコール依存、薬物依存、学童期までの精神的な問題などの治療は専門性が高いため、他の専門医療機関へご紹介させていただくことがあります。
・発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)の診断・治療目的での受診に関しては、十分に対応できる診療体制となっておりません。
・ナルコレプシーの診断・治療には対応しておりません。
・当院は診療体制上、興奮や暴力、その他の行動面での問題が著しい方の対応は困難となっております。

「拒食症」が疑われる方の外来初診について

 いわゆる「拒食症」(神経性やせ症、神経性食思不振症)が疑われる方は、精神科での治療を受けようと思い立っても、なかなか受診できる病院が見つからない、という声をよく聞きます。しかし、この病気は、やせが進行すると危機的な身体の状態になりかねません。そのような事情を鑑み、当科では、「拒食症」が疑われる方の初診枠を用意することとしました。ご予約の方法は同じですので、上記の通り、電話での初診予約をお願いします。その際に病状についてご説明ください。
 対象年齢としましては、当科は児童精神科の専門医がいないため、原則、12歳以上としております。
 また、当院は完全紹介制の病院であり、かかりつけ医等からの紹介状をお持ちいただくのが原則となっております。病状によっては医師の判断で紹介状なしでもお受けすることもありますが、その場合には自己負担の保険外併用療養費(選定療養費)が別途かかります。ご理解のほど宜しくお願いいたします。

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入院のご案内

 当科での入院治療をお考えの場合は、まずはかかりつけの主治医とよくご相談の上、主治医の先生から当院の地域医療連携室に直接ご連絡いただくのが、最もスムーズです。
 入院期間は、病状にもよりますが、基本的には初期・急性期の1~2ヶ月までとさせていただいております。退院後は、もとのかかりつけの医療機関にて治療を継続していただいております。長期的な療養・介護・リハビリテーションなどが必要な方は、精神科病院や療養型病院、介護施設等へご紹介させていただくことがあります。いずれも、なるべく多くの方々に当院での治療を受けていただくための地域連携の一環としてご理解いただけますよう、よろしくお願いいたします。

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外来診療担当医

外来診療担当はこちらをご覧下さい。

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スタッフ紹介

役 職 氏 名 専 門 分 野 認定医・専門医・所属学会等
部 長 ふるの たく
古野 拓
総合病院精神医学
(経歴・業績)
日本精神神経学会 精神科専門医・指導医
日本自殺予防学会
精神科リエゾン専門医・指導医
精神保健指定医
日本児童青年精神医学会
医 師 おく よしき
奥 義起
精神医学一般 日本精神神経学会 精神科専門医
日本精神科救急学会
日本総合病院精神医学会
精神保健指定医
医 師 はやし のぶき
林 伸紀
精神医学一般 日本精神神経学会 精神科専門医
医 師 きむら じゅんや
木村 淳哉
精神医学一般 日本精神神経学会
医 師 たにぐち みずほ
谷口 瑞穂
精神医学一般 日本精神神経学会
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