前立腺癌
当院での前立腺癌の治療
前立腺癌と診断された場合、直腸診、PSA値、前立腺生検時の病理結果(gleason score)、病期分類などによりリスク分類がされ、治療法が決まります。
各治療法は患者の期待余命(http://www.ssa.gov/OACT/STATS/table4c6.html)によって変わることがあります。
以下は当院で行われているリスク別の治療法を示します。
臨床的限局性癌
超低リスク群(T1c、gleason score≦6、PSA<10ng/ml、前立腺生検の陽性スコアが3未満で、各コアでの癌の占拠率が50%以下、PSA density<0.15ng/ml/g)
●Active Surveillance(6ヶ月毎PSA検査、12ヶ月毎の直腸診と前立腺生検)
●放射線治療(外照射)
●根治的前立腺摘除術(腹腔鏡下手術、開腹手術)
●経過観察
低リスク群(T1-T2a、gleason score≦6、PSA<10ng/ml)
● Active Surveillance(6ヶ月毎PSA検査、12ヶ月毎の直腸診と前立腺生検)
● 放射線治療(外照射)
● 根治的前立腺摘除術(腹腔鏡下手術、開腹手術)
● 経過観察
中リスク群(T2b-T2cまたはgleason score7またはPSA10-20ng/ml)
● 根治的前立腺摘除術(腹腔鏡下手術、開腹手術)
● 放射線治療(外照射)+ アンドロゲン遮断療法
● 経過観察
高リスク群(T3aまたはgleason score8-10、PSA>20ng/ml)
● 放射線治療(外照射)+ アンドロゲン遮断療法
● 根治的前立腺摘除術(開腹手術)
局所進行性癌
超高リスク群(T3b-T4)
● 放射線治療(外照射)+ アンドロゲン遮断療法
● アンドロゲン遮断療法
転移性癌(すべてのT、N1)
● アンドロゲン遮断療法
● 放射線治療(外照射)+ アンドロゲン遮断療法
転移性癌(すべてのT、すべてのN、M1)
●アンドロゲン遮断療法
当院での各リスク別の生存率
a : 低リスク群、b : 中リスク群、c : 高リスク群、d : 局所進行癌+転移性癌